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11.302018
脂肪肝、糖尿病から肝がんへの危険性と
C型肝炎ウイルスが原因の肝炎では、画期的な薬の登場でウイルスが劇的に消失し、問題解決の道が大きく開けました。
それとは逆に、ウイルスが原因ではない肝炎(アルコール性肝炎、肥満や糖尿病からくる脂肪性肝炎)が急激に増えていて、世界中で問題になっています。
これが原因の肝がんが急激に増加しています。
肝がんの治療は、症状が出てからでは遅すぎます。
症状が出たときには、かなり進行した状態で生命の危険があるというレベルです。
だから自覚症状が出る前にガンを見つけることが、治すための重要な要件になります。
症状には、右上腹部の圧迫感、食欲不振、体重減少、倦怠感、疲れやすさ、微熱などがあり、さらに進むと、腹水や黄疸も出てきます。
肝がんは、肝臓で出来たがん(肝細胞がん)と大腸や胃など他部位から転移してきた(転移性肝がん)の2種類があります。
更に肝細胞がんの中でも、ウイルスが原因の肝がん(ウイルス性肝がん)とウイルスが原因でない肝がん(非ウイルス性肝がん)に別けられます。
ウイルスが原因の肝炎ではウイルスを消失させる事が可能になり、治療が出来るようになってきました。肝がんが減ることが期待されています。
健康診断で、非ウイルス性肝炎が分かった時に、減量対策等、生活習慣を改善することが出来れば、肝臓がんに進むことを抑える事が可能です。
非ウイルス性肝炎は肝臓がんの前段階であり、脂肪性肝炎、アルコール性肝炎、薬物性肝炎、自己免疫性肝炎に別けられます。
中でも脂肪性肝炎の63%、アルコール性肝炎の45%は糖尿病を持っていると言われています。
肝がんに進行させないためにも、糖尿病を制御することが非ウイルス性肝炎にならない方法の1つであると考えられます。
非ウイルス性肝炎の予防・改善については、①肥満の改善、②アルコール摂取減量などの自分自身で出来ることがあります。
- 肥満の改善
極端な短期間の減量を行わず、1ヶ月1〜1.5kgを目途に減量を行います。
(急激な減量や失敗した時のリバウンドは脂肪の肝臓への蓄積を進めてしまいます。) - アルコール摂取減量
アルコール摂取量を減らし、必ず休肝日を作ってください。
(日本人の40%はアルコール代謝酵素を持っていません。又アルコールは糖分が多く、脂肪肝の原因になります。ケーキやお菓子を多く食べている人と同じなのです。)
当サイトの健康情報:アルコール性肝障害を防ぐ亜鉛、セレンの役割もご覧ください。
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