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4.72015
アトピー性皮膚炎と亜鉛、セレン
アトピー性皮膚炎は、アポトス(場所がどこと定まらない)と言うギリシャ語が語源であり、アメリカの医学者が皮膚炎と結び付けて名付けられた病気です。
アトピー性皮膚炎では広い範囲で皮膚炎が発生し、表皮がはがれてしまうために、亜鉛が皮膚から大量に無くなってしまうと言われています。
身対にある全亜鉛量の内、約20%が皮膚にあり、亜鉛が皮膚を守るのに大いに関わっていることが分かります。
アトピー性皮膚炎の患者に対して、亜鉛補充療法で実績を挙げている星ヶ丘皮膚科の有沢先生の報告によれば、従来の治療に加えて亜鉛製剤の補充を試みたところ、臨床症状に効果が見られたと報告されています。
空腹時に胃の不快感以外、他には特に問題はなかったようです。
亜鉛のアトピー性皮膚炎での重要性を示した研究であり、患者にとって安全な新しい治療法になる可能性があることは喜ばしいことです。
アトピー性皮膚炎では、活性酸素を消去してくれる亜鉛の酵素でSODという物質の活動性が低くなる為に、紫外線などの影響を受けやすくなります。
又、活性酸素を強力に消去する酵素では他にGPXという物質があります。
これがセレンの酵素なのです。セレン欠乏がアトピー性皮膚炎を悪化させることが報告されました。J Trace Elem Med Biol 2013.27(2)126-
亜鉛とセレンは互いに補い、活性酸素の消去に働く可能性が示されています。
【ご案内】
従来の治療方法に加えて、亜鉛、セレンというミネラル補充もご検討下さい。
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