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5.242020
「肝腎かなめ」の亜鉛とセレン
とても重要な事を「肝心かなめ」と言います。
使うことが少なくなりましたが、中高年の方にとっては「肝腎かなめ」として表し、改めてその重要性をお話しいたします。
それほど肝臓と腎臓は体の中で重要な間柄なのです。
肝機能が悪くなり、肝臓の血流が低下すると、腎臓の血流も低下します。
腎臓の血流低下では、水分を調節できなくなるために、血圧が上昇し、老廃物の排泄ができにくくなります。
又肝機能の悪化に伴い、肝臓本来の機能である解毒作用が低下すると、腎臓が肝臓の機能を補おうとしますが、長くは続きません。
腎臓本来の能力以上の働きをするのですから、オーバーワークとなってしまいます。
ここまでくると、事は重大で、この状態を「肝腎症症候群」と呼びます。
特に、中高年以後では、気を付ける必要がある病気です。
体は多くの臓器や器官でできていますが、お互いに関連し、情報交換をしながら健康を保つための役割をしてくれています。
肝臓は代謝・解毒にかかわる臓器ですから、筋肉や腎臓とは結びつきが強く、肝機能の低下とともに、代謝に関する筋力量の減少、体を動かすためのエネルギーの産生低下、解毒機能低下による炎症の発生が懸念されます。
肝臓が悪くなると腎臓はそれをカバーしようとしますが、その状態が長くなると腎臓も機能低下になってしまうことが観られます。
肝臓も腎臓も活性酸素による影響を強く受けるので、元々、活性酸素を消去するためのミネラル成分の濃度が高く、それにより生体防衛機能が働いています。
残念ですが、世界中の人でミネラル欠乏が見られ、世界全人口の約20億人で亜鉛欠乏①、約5~10億人でセレン欠乏②が発生しているとされています。
日本国内のデータはないようですが、日本でも同様であると予測しますと、国民3,500万人が亜鉛欠乏、1,000~1,900万人がセレン欠乏の可能性があります。
②Microbial Ecology in Health and Disease 2007.19.209-228
セレン欠乏による肝臓がん進行リスクが、ヨーロッパの多数の患者で確認されています。③
世界的に評価の高い、国際がん研究機関が報告しました。
日本でも重要な問題であり、活性酸素を消去するために、亜鉛とセレンの補充による未病対策が重要です。
ミネラル補充は明日のための切実な問題です。
ビタミンCや紅景天エキスも過剰な活性酸素を消去します。
栄養成分の補充を行うことで、病気に対する準備をしたいものです。
「肝腎かなめ」のアルフラット
06-6875-2729、samy412@eos.ocn.ne.jp
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