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1.42020
亜鉛とセレンと紅景天が腸の粘膜と免疫機能を守る
これだけでは、より重要なことを見逃すことになります
人間の免疫機能の多くは腸が関係していることが明らかになっています。
免疫機能が正常に働くためには、腸の粘膜細胞が正常に細胞分裂し、古い細胞に替わり、新しい細胞に切り替わる、加えて細胞と細胞を結び付けている機能が働くことが必要です。
この状態があって、初めて腸内細菌が活躍できるわけです。
免疫機能の正常化は腸の粘膜の安定化が最優先となります。
(図1):腸を縦に切った断面図です
当ホームページ、急増する大腸の疾患とミネラルにて、症状の重い潰瘍性大腸炎、クローン病では亜鉛とセレンが欠乏していることを既に報告しています。
これらの疾患では、腸の免疫機能が低下し、腹痛、下痢と便秘の繰り返しなど、「生活の質(QOL)」の低下が進み、食事も制限されます。電車や飛行機の利用時にも不安感があり、活動が制限されてしまいます。
詳しくは判っていないこともありますが、腸の粘膜が炎症を起こし、粘膜が壊れたすき間から血管に毒素が侵入し、腸内だけでなく全身の免疫機能に悪影響を及ぼしてしまいす。(図2)
亜鉛とセレンと紅景天を投与することで、正常化する可能性が期待されます。(図3)
腸の細胞は細胞同士が強く結ばれていて(細胞の密着結合:タイトジャンクション)、正常であれば、病原体や毒素や炎症を起こす物質のIL-6などが血管に侵入するのを防いでくれます。
しかし、腸の細胞が傷つくと、IL-6(インターロイキン6)などの炎症物質が過剰に作られ、これが細胞同志の密着結合を壊してしまい、その上で血管内に侵入し、全身に悪影響を及ぼします。
②Br J Nutr. 2019.122.10.1081-1090
③Iran J Basic Med 2019.22.31-37
亜鉛とセレンは共に、体の中で過剰にできた活性酸素を消去し、免疫機能に深く関係することが判っていましたが、紅景天にも同様な作用があり、改めて腸管の免疫機能維持に重要である事が判りました。
腸の粘膜細胞の結合を強化し、腸管粘膜バリアーを強力にすることが先ず重要であり、その上で腸内細菌を整えることが重要と考えられます。
亜鉛とセレンと紅景天は腸の粘膜の強化、免役機能に有用であると考えられます。
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