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12.32014
糖尿病と肝臓病に必要な亜鉛、セレン、クロム
【糖代謝と病気】
糖は体の中でエネルギーとして活用され、余分な糖はホルモンによって分解・代謝されていきますが、中年以降、男性ホルモン、女性ホルモンが減少し、この影響で糖は内臓に脂肪として溜まり始めます。
痩せている人も太り気味の人も同じように溜まっていきます。
溜まった脂肪は場所によって、脂肪肝になり、血管にたまると、高血圧症や高脂血症の原因になります。
これらの病気と糖尿病は同時に発症する事が多いのです。
つまり、増えすぎた内臓脂肪は、「万病の元」と言えるかもしれません。
【内臓脂肪とミネラル】
人間のご先祖様は海から生まれ、その後陸に上がり今、人間として生活しています。
海で生活していたご先祖様が体内に持っていた「ミネラル」を多くは受け継ぎ、不要になったものを捨て、必要な「ミネラル」を活用して陸の生活に順応出来るようになりました。
この「ミネラル」は酵素、ホルモンなど重要な働きをする物質の基になっていて、「ミネラル」が不足する事で、多くの病気が発症すると考えられています。
ガン細胞が増殖したり、転移する事を防ぐ働きにもミネラルは関係しています。
多くの人に良く知られるようになった酵素ですが、代謝酵素は体の中でミネラルとアミノ酸が中心になって作られるもので、代謝酵素は食べ物から取ることは出来ません。
だから、酵素を作るためにはミネラルと良質なアミノ酸を取る事が重要なのです。
体内でしか作ることが出来ない代謝酵素の成分として、鉄、亜鉛、セレン、クロム、銅は特に重要ですが、糖尿病と肝臓病の対策には特に亜鉛、セレン、クロムが重要なのです。
【糖代謝と亜鉛、セレン、クロム】
糖は小腸から吸収され、グリコーゲンとして肝臓に貯蔵されます。
そこから体中に送られ、エネルギーとして活用されます。
糖をエネルギーに変えるときにはインスリンというホルモンが必要になります。
インスリンが働くためにはインスリンとインスリンを受け止める鍵穴(受容体)が必要になり、双方がうまく反応して始めてインスリンは糖をエネルギーに変える事が出来ます。
亜鉛はインスリンの主成分で、セレン、クロムは鍵穴(受容体)を増やし元気にさせると言われています。
加えて亜鉛はインスリンとは違った形で糖の代謝を進めるアディポネクチンというメタボ解消の善玉ホルモンを増やします。
亜鉛、セレン、クロムは糖を上手くエネルギーにし、余分な脂肪が溜まるのを防ぎます。
【糖尿病と肝臓病】
全く関連のない病気と思っている人も多いと思います。
ところが、糖尿病から肝炎になる人が多く、しかもアルコール性肝炎より肝ガンに進みやすい病気で「脂肪性肝炎」と言い、世界中で今、問題になっています。
アルコールを全く飲まない人が肝炎~肝硬変~肝ガンと進んで行く可能性がある病気なのです。
特効薬はありません。
内臓脂肪が溜まる事が原因の1つなので、糖を効率よく代謝し、エネルギーに変える事が必要です。日頃から食事、運動を含めた生活習慣に注意し、溜めないための防御対策が絶対に必要になります。
脂肪肝から進行する肝炎を脂肪性肝炎と言い、NASH(ナッシュ)と呼んでいます。
【肝臓病:NASH(ナッシュ)になったら・・】
NASHは肝炎から肝硬変へと進んで行きます。
肝硬変で亜鉛、セレン、クロムを主成分とした配合剤を取ったところ、肝臓の炎症や硬くなった部分が改善することが判りました。
「強力な活性酸素消去作用で炎症を抑え、肝臓の機能を維持・改善した。」と北海道大学、旭川医科大学との共同研究で発表されました。
ミネラルの配合が画期的な効果を生み出したことは、今後の生活習慣病の予防対策と治療に応用できる可能性があると報告されています。
【治療から予防へ】
糖尿病の疑い、脂肪肝では大抵の人は病院・医院に行きません。
それは、「症状が出て困っている」状態ではなく、無症状だからです。
これが怖いのです。
糖尿病も肝炎も症状が出てきた時は既に進行していて、治療するのに時間が掛かります。他の病気、特に感染症にかかり易くなります。
食事制限や治療など、面倒な辛いことも増えて行きますので、自分一人の大変さではなく、周りの人達にも影響が出て来ます。
健やかで、楽しい生活をするために、「自分の体は自分で守る」ようにしたいものです。
だからこそ、しっかりした予防対策が必要なのです。
「ミネラルを軽んずる者は、ミネラルに泣く」
健康増進にミネラルを上手くご活用ください。
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