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12.62014
亜鉛、セレンとガンとの関連について
【ガン細胞について】
ガンは医学上最も手ごわい敵の1つですが、ガンは外来生物ではなく人間の正常な細胞の遺伝子が傷つけられることで変化したものです。
通常、遺伝子が傷ついた時に「不要な物」として免疫細胞が人体に害が及ばないように処理してくれます。
1日に出来るガンは5千以上と言われ、免疫細胞は殆ど退治してくれるのですが、これを逃れて生き残ってしまう細胞がガン細胞として現われて来ます。
【ガン細胞の特徴】
免疫細胞の攻撃から逃れて生き延びたガンは直ぐに増殖をして大きくなるものと、すぐには活動せずゆっくり増殖する2種類のガンがあります。
又ガンは新しい血管を作り、太い血管につなげ、そこから栄養を取り、ガン細胞として活動するエネルギーにします。
新しい血管を通って次の場所に動いていきます(ガンの転移)。
ここまで来るとガンは本当の厄介者となり、症状も出て、治療に難渋します。
神経細胞を障害し、ガン性疼痛、味覚・嗅覚障害などの感覚障害が現われて、体重減少等を来たします。
ガンは酸素が嫌いで、酸素が無くても生き延びていきます。
【増えているガンは?】
医学が発達した今日でも残念ながら、大腸ガン、肺ガンは死亡率が増えています。
大腸ガンは食生活の変化による影響が強く出ていると考えられます。
大腸内視鏡検査を受ける人がまだまだ少ないので、見つかったときにはかなり厳しい状態になっている人も多いと考えられます。
肺がんはPM2.5の影響?、関係がある可能性は否定できません。
血液は最後に肺に戻り、二酸化炭素を出してガス交換(呼吸)をするわけですから、すべての悪疫因子(悪いもの)は肺に集まってくるので、肺が障害にさらされるのは当然と言えば当然です。
【ガン細胞と最新の治療】
ガンは早期で、限られた場所では内視鏡手術(お腹を切らなくても出来る)が出来るまで医学は進歩しました。
ロボットを使ったガン切除手術も行われるようになってきました。
手術が難しい場合は、先ず放射線療法でガンを手術できるところまで小さくしてから実施する事で多くの命が救われたことも事実です。
血液のガンも優秀な抗ガン剤のおかげで、白血病の改善率が飛躍的に伸びました。
副反応の対策が各段に進歩した結果です。白血病が治る病気になりつつあります。
【胃ガン、大腸ガンとミネラル】
になっていることが報告されています。
ガンでは免疫機能が低下し、栄養状態が低下するからと言われています。
又糖尿病ではガンに糖を供給してしまい、進行させてしまう危険性があります。
ガンの進行を早めさせないためにも糖代謝を上げる亜鉛、セレン、クロムと言ったミネラルが大切になります。
胃ガンや大腸ガンの人が抗がん剤治療をするときに、亜鉛とセレンを使った人と使わなかった人で副作用の発生や血液のデータなどの変化を観た研究報告があります。
「亜鉛とセレンを使った人は食欲が増加し、血液データで悪化したものはなかったが、使わなかった人はほとんど全ての血液データが悪化した。」と示されています。
【大腸ガンとミネラル】
大腸ガンでも早期なら、内視鏡で手術可能です。
又検診で大腸内視鏡検査を行って、ポリープを取ったところ、ガンであったという事は良くあることです。
この方たちは運の良い方たちです。
その後、特に特別の治療が必要になる事はありません。
大腸ガンで開腹手術をした時は、その後の栄養対策が重要になります。
手術が出来ず、抗ガン剤治療の時も栄養対策が重要です。
低下している免疫機能を高め、腸の炎症を抑えることをガンの治療と同じくらい重点を置いて行う必要があります。
栄養対策と炎症を抑えるためにも、
が大切になります。【食道ガンとミネラル】
食道ガンはアルコールの摂取や喫煙が発生に大きく影響しています。
胃酸は1日に数回逆流(正常でも逆流するが、粘膜が弱いと逆流性食道炎を発症する)し,食物も通過する場所なので常にストレスにさらされている臓器です。
その上、食道の組織の厚みは薄いので炎症を受けやすくなります。
炎症が治りにくい場所・構造なので、治療に難渋します。
炎症が起きているところにアルコール、喫煙などの強ストレスが加わるとガン化する可能性が起きて来ます。
手術するにも薄い臓器ですから仲々取り切れず、治療が難しくなります。
食べるために必要ですから全てを取ってしまうことが出来ませんので、抗ガン剤などの手術後の治療が特に大事になります。
肺や胃や背骨に近いので、転移の心配も大きくなります。
ガンに静かにしていてもらうための対策が必要になり、
ことが報告されていることから、他ミネラルの摂取や熱い食事の摂取を控えるなども含めて、生活習慣を見直すことが大切な事と思われます。【ガン増殖と転移とミネラル】
ガン細胞が静かにして動かなければ、何ら問題となりません。
しかし、ガンは他の細胞とは異なり増殖を続けます。自ら血管を作り、栄養を補給し、転移(移動)していきます。
増殖と転移に係わるたんぱく質の動きを抑える働きが亜鉛とセレンにあることが報告されています。
推定される模式図をご覧ください。
【治療から予防へ】
「ガンは遺伝である」とか、「ガン家系」など、一度は聞かれたことがあると思います。
実際はどうなのでしょうか?
関係があるのは間違いありませんが、生まれてから後に起こった遺伝子の傷害によって、傷ついた細胞が増殖をくり返すことでガンが発生している方が圧倒的に多いと言われています。
つまり、日頃からガンになり難い生活習慣、具体的には過剰な活性酸素で体を傷つけないことが
大切になります。
などを生活習慣に取り入れたいものです。
あざらしの生肉(ミネラル、酵素、EPA、DHA等含む)を主食としているイヌイットには昔から、成人病やガンが少ないことが報告されています。
ミネラルを利用した食生活・栄養療法を積極的に取り入れていきましょう。
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