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4.272016
ヒートショックプロテインって、何?
ヒートショックプロテイン(Heat Shock Protein)をご説明します。
1974年に初めて発見された、たんぱく質です。
初めて耳にする方も多いと思いますが、日本語では「熱ショックたんぱく」、以下略してHSPと表記します。
熱やストレスによって増えるたんぱくで、「ストレスたんぱく」とも言われます。
しおれたレタスをシャキッとさせる時、ぬるま湯を掛けると、レタスはシャキッとなりますが、これはHSPの性質を利用したものです。
熱などによって細胞を刺激させるたんぱく質で、体中の細胞内にあり、41~42℃で細胞を元気にしてくれます。
元来、人間の細胞は怠け者で、自分から動かず、介添え役のHSP(細胞のエスコート役)が動かしてくれます。
年を取ると細胞は一層怠け者になり、しわが出来る、肝臓・胃が弱くなる、ガン、動脈硬化などの病気にかかることが増えて来ます。
これらには大いにHSPとの関係があることが分かっています。
HSPには多くの種類があり、大きさ・重さによって役割が決まっていています。
HSP47はコラーゲンを作る作用がありますが、肝臓が線維化(コラーゲンが集まって肝硬変へ進行する)される時に進行させる働きをしてしまいます。
又脂肪を燃やすアディポネクチンと言うたんぱく質を減少させるので、肥満・脂肪肝を進めてしまいます。
HSP47を抑える事で、肝臓の線維化を抑制する薬が開発中です。
HSP47の使い方や使い過ぎに注意が必要と考えられます。
特に注目されているのが
で、 事が報告されています。があり、治療への利用が期待されています。
又しわ、しみが出来るのを抑える事も確認されました。
HSP70は胃、腸や皮膚など多くの臓器においていつも存在し、ストレスによってその量が変化します。
アルコールや紫外線などのストレスに対しても炎症を抑え、細胞を保護します。
ストレス対応たんぱく質と言う、大変ありがたいたんぱく質です。
そのため、医薬品に使われ、化粧品への応用が研究されてます。
ミネラルでは、
があり、応用が期待されています。
① Bio Res Trace Elem 2007.18(1)15-19
② Cancer Res 2007.67(15)7301-7
③ J of Toxico Scie 2009.34(4)399-405
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