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3.172019
亜鉛、セレンが喫煙によるがんリスク軽減
喫煙が肺がんを引き起こすと言われて久しいですが、アメリカのロスアラモス国立研究所①が世界最高峰の科学雑誌の1つであるサイエンス(Science)に喫煙がもたらすがんリスクの根拠となるデータを発表しました。
がんと医療機関で診された5,000人以上を分析し、喫煙とがん発症に関する関連を調査した結果、たばこは細胞の遺伝子を傷つけ、DNAに突然変異を起こさせる物質が70種類以上含まれていることが判りました。
遺伝子が傷き、傷ついた細胞(正常ではない細胞)が細胞分裂を繰り返した結果、がんが発生する確率が高くなります。
又1日20本以上の喫煙者では、肺の細胞に150個の突然変異が起きていました。
細胞の突然変異はがん化する可能性が高くなることを意味します。
喫煙が肺がんの発症に強く関与することが推定されます。それだけではありません。
驚くべく事に他の体の部位でも多くの突然変異が起きていることが確認されました。
以前から、喫煙と喉頭(気管支につながる部位)・咽頭(食道につながる部位)・口腔(口の中)がんの発症については関連性が高いと言われていましたが、膀胱がんや肝臓がんにも影響があることが判ったのは驚きです。
今回の報告②は、世界各国の協力の元、実施された研究結果をまとめて報告しています。
喫煙が肝臓がんの発症の危険性を高める③ことも既に報告されています。
オランダでは、55歳以上の5,435人を約15年間調べたところ、亜鉛 ことを報告しました(ロッテルダム研究と名前を付けています)④ 。
亜鉛などは傷ついた細胞のDNAを修復すると説明しています。
つまり、
ということを意味していると考えられます。活性酸素により遺伝子は傷つけられ、遺伝子異常を起こし、がん化につながっていきます。
亜鉛、セレンなどの活性酸素を消去する栄養素を日頃から ことをお奨めします。
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