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3.152015
糖尿病性網膜症の進行抑制 -期待される亜鉛の役割について-
【亜鉛の糖尿病性網膜症に対する可能性】
神経細胞の保護、眼内出血予防
糖尿病の3大症状、①網膜症、②腎症、③神経障害と言われています。
多尿、多飲、口渇が現われたら、糖尿病を疑ってほしいのですが、ミネラルの亜鉛が糖の代謝に大きく関係している事は、本ホームページでもお知らせしていますが、今回は網膜症について期待される亜鉛の役割をご案内します。
網膜症は自覚症状がないまま進行してしまうので、大変な事になってから気が付く場合が多々あります。
病気と予防対策をお示しいたします。
糖尿病が進んで網膜症になると眼底出血や白い斑が現われ、失明のリスクが増えて来ます。
原因の1つとしてグルタミン酸が網膜の神経細胞を傷害し、死滅させてしまうと考えられています。
糖尿病性網膜症では眼内(硝子体;レンズの役目)のグルタミン酸が増え、グルタミン酸がその受け皿となる受容体と反応して網膜細胞を死滅させてしまいます。
亜鉛は増えたグルタミン酸の暴走を抑え、受容体に歯止めをかけ、結果として網膜神経細胞死を防ぐ働きをします。
過剰になったグルタミン酸の暴走を抑える成分があれば、網膜の神経細胞を守ってくれる可能性があります。
亜鉛は糖尿病性網膜症での血管新生(弱い血管を作って、出血させてしまう)を防ぎ、出血による失明を防ぐことが期待されています。
未だ確かな網膜症の治療薬がない中で、糖尿病性網膜症による失明の「予防」について、亜鉛成分の重要な役割が又1つ、見えて来ました。
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