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6.152019
鉄の取り過ぎが肝炎や肝臓ガンを引き起こす
鉄の不足は貧血の原因であり、色々な食品に鉄を含むようにして売られています。
特に女性は意識して鉄を取る方が多いと思います。
ちょっと待ってください!!!!
鉄は貧血の治療に有効なのですが、長く使用していると、肝臓に鉄が過剰に貯えられ、重大な病気を引き起こす原因になってしまいます。
それは、放っておくと肝臓ガンまで進んでしまいます。
肝臓では、鉄が貯まると、肝臓は傷つき、炎症を起こし、肝炎を起こします。
この時には、GOT(AST)、GPT(ALT)、γ-GPTなど基準値を超えている事が殆どで、この状態が続くと肝硬変になり、遂には肝臓ガンを発症してしまいます。
2019年3月に九州大学医学部が、「鉄が肝臓に過剰に貯まると肝臓ガン発症のリスクになる」ことを報告しました。
肝臓ガンでは亜鉛もセレンもかなり減少していることが分かっています。
それに反して、肝臓ガンでは鉄、銅が過剰になっています。
肝臓に鉄を蓄積させる物質が確認されていますが、肝炎の時にその物質が増えることで、鉄が肝臓に貯まります。
貯まった鉄は、活性酸素を作り出し、肝臓は傷つけられます。
本来、この活性酸素は亜鉛やセレンによって消去されることで正常を保つのですが、肝炎や肝硬変や肝臓ガンの時には亜鉛とセレンは減少してしまい、活性酸素を消去することができません。
それで病気が進行してしまうのです。
亜鉛は、鉄を貯める物質を直接抑制します。又セレンは鉄によって出来た活性酸素を消去させますので、亜鉛とセレンは協力して、肝臓を守っている訳です。
【ご注意!】
お薬などで鉄を取っている時は、血液のGOT、GPTの数値を気にして見てください。
この血液の値が基準より大きければ、肝臓が傷ついている可能性があります。
亜鉛とセレンは鉄の発生する活性酸素を消去しますから、鉄を取るときは亜鉛とセレンも一緒に取ると良いでしょう。
鉄も亜鉛もセレンも皆、元々体に存在する、人間にとって大事なミネラルです。
バランスよく取ることが大切です。
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